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2016.09.20国内大会

Vリーグ、2018/19シーズンに向けた「スーパーリーグ構想」を発表

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(記者会見に出席した嶋岡健治会長[左]と佐藤直司副会長)

 

 一般社団法人日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)の記者会見が本日9月20日(火)、都内にて行われ、16日(金)に行われた社員総会でVリーグ機構の会長に再任された嶋岡健治会長による所信表明と、2018/19シーズンに新たに立ち上げる「スーパーリーグ構想」が紹介されました。

 

 嶋岡会長は所信表明の中で、国際競技力の低下や競技人口の減少、ホームゲーム開催数の少なさに起因する自治体(ホームタウン)との一体感不足などを指摘。こうした現状を打破するため「Vリーグ再生宣言」を打ち立てるとともに、その中枢を担う「スーパーリーグ構想」を始動させることを明かしました。

 

 

Vリーグ再生宣言「スーパーリーグ構想」 概要

参入条件について

参入チームの運営母体は、原則として独立した法人でなければなりません。現在V・プレミアリーグ、V・チャレンジリーグⅠ、Ⅱに加盟しているチーム大多数が一企業のバレーボール部ですが、企業を母体とするチームがスーパーリーグ(仮称)に参加するためには独立した法人の設立が必要となります。

チーム名にはホームタウンの地域名が認識できる名称を入れることが義務となっています。なお、チームを支える母体企業の名前も入れてもよいことになっており、「企業名を入れることが自治体(ホームタウン)や母体企業にとってメリットとなれば」と嶋岡会長は話しています。

また、もう一つの参入条件として若年層チームや常設スクールの保有が義務付けられています。

 

参入手続きについて

スーパーリーグ(仮称)への参入を希望するチームは11月30日(水)までにVリーグ機構に「参入意向表明書」を提出しなければなりません。スーパーリーグ(仮称)参入チームは参入意向表明書の提出後、2017年4月28日(金)までに「事業計画書」などの必要資料・書類をVリーグ機構に提出します。

 

参入チーム数について

チーム数は最大で12チーム、最少で6チームほどを想定しており、チーム数によっては東西に分けたリーグ戦の実施を検討しています。初年度である2018/19シーズンに参入しなくても、加盟条件を満たしていれば翌シーズン以降の参入することができます。なお、参入チーム数によっては男女のいずれかのリーグ戦の開催が見送りになる可能性があります(例:男子は10チーム、女子は3チームが参入を表明した場合、女子のリーグ戦開催は見送りとなる、など)。

 

参入チームの選手について

1チームにつき日本国籍の選手は18名、外国籍の選手は1名登録することができます。なお、アジアバレーボール連盟(AVC)加盟国の国籍を有した選手については別枠で1名登録することが認められます。選手の契約形態については「選手のプロ化は義務ではない。あくまで母体企業との契約形態を尊重する」(嶋岡会長)となっています。ただし、監督についてはプロバレーボール指導者でなければなりません。

 

試合開催形式について

従来のVリーグでは4チーム(6チーム)を1つの会場に集めて試合を行う「セントラル方式」を採っておりましたが、スーパーリーグ(仮称)では完全なホーム&アウェイ方式とし、地方開催数を増やすことを想定しています。1日に開催される試合数はセントラル方式と比較して減少しますが、各チームが拠点とする自治体(ホームタウン)との連携強化や試合前後の時間を来場したファンやサポーターとの交流の場としての活用を狙いとしています。

 

試合の放送について

スーパーリーグ(仮称)のすべての試合は、テレビまたはインターネットメディアなどで放送されます。

 

V・プレミアリーグ、V・チャレンジリーグの実施について

スーパーリーグ(仮称)発足後もV・プレミアリーグ、V・チャレンジリーグⅠ、Ⅱは従来通り開催されます。スーパーリーグ(仮称)に参入しなかったチームについては、従来そのチームが参加していたリーグに出場します。なお、スーパーリーグ(仮称)とV・プレミアリーグとの入替え戦は原則として実施しません。

 

 

 会見の中で嶋岡会長は「スーパーリーグ(仮称)ではチームが大会運営に参画する。チーム、ひいては選手が大会運営の主体となることでやりがいを持てるように、そして自治体(ホームタウン)を巻き込んだ試合開催で自治体にとってもリーグ開催をプラスにすることができれば」とコメントしました。

 

 また佐藤直司副会長は「これまでも幾度となく今回のようなリーグ構造改革のチャンスがあったが、いずれもうまくいかなかった。最初のチャンスから22年、3度目の正直となるか。これが最後のチャンスだと思っている。旧態依然のままであっては、Vリーグは世間から取り残されてしまう」と危機感を語りました。

 

 「Vリーグ再生宣言」ならびに「スーパーリーグ構想」の続報については、Vリーグ機構のウェブサイトをご参照ください。

関連リンク

Vリーグ機構ウェブサイト

「Vリーグを世界のトップリーグへ 「Vリーグの未来構想」について」(Vリーグ機構ウェブサイトトピックス)

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